第1章

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公園を出て仕事場に向かう。練り込み屋の資格を持って仕事をする俺達は練り込み師と呼ばれ、重宝されている。 仕事内容は色んな素材の調合は勿論、特殊な技術であらゆる感情を練り込む事が出来る。禁止されているのは負の感情を練り込む事。練り込む物は食べ物でも使う物でも対象は様々で、大概何でも対応出来る。 チョコレートに練り込むのは定番だ。さっきの公園で見たチョコレートのように禁止されている負の感情を練り込む偽者の練り込み師が闇の仕事師と噂されているのは知っていた。実際に現物を見るとは思わなかったが、恐ろしい事だ。一歩間違えば死に至る。 人を陥れる為に手段を選ばない愚か者はゴロゴロいるんだ。恐ろしい世の中になったものだ…。 仕事場に着くと依頼が来ていた。
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