恋愛しなきゃいけませんか?

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初めて、優輝先輩の怒鳴られて、おとなしく椅子に座り直した。 というか、優輝先輩でも怒鳴ること、あるんだ。 「とりあえずこれ飲んで。 飲んだら、送るから」 「……はい」 渡されたカップのストローをくわえ、アイスレモンティを飲む。 ……蜂蜜入り。 きっと、私に気を使って入れてくれた。 飲み終わるまで、優輝先輩も私も無言だった。 そんな私たちをやっぱり、彼女はにやにや笑いながら見てる。 「じゃ、送っていってくる」 「いってらっしゃーい」 なぜか楽しそうに手を振る彼女に見送られて席を立つ。 通りに出ると優輝先輩がタクシーを拾ってくれた。 「あ、でも、歩けるので」 「まだふらふらしてるのに無理すんな」
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