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それが、正直な感想。
携帯握りしめたまま、考える。
バイトが忙しいとか見え透いた嘘は見透かされてる気がする。
このまま、避け続けることもできない。
そもそも、私と優輝先輩は友達で。
友達と会うのになにか後ろめたいことがあるわけじゃなくて。
彼女じゃなくて私を選んできたのは優輝先輩で。
結局、悪いことはなにもしていないと割り切って、行くことにした。
当日。
いつも通りのショートパンツにTシャツ、パーカー。
待ち合わせの駅に行くと、私を見つけた優輝先輩が、少しがっかりした顔をした気がした。
「行こうか」
「……はい」
優輝先輩はなんでもないような顔をしてる。
なんでそんなに平気なんだろう。
並んで歩きながら、ちらちらと顔を窺ってしまう。
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