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 初めて出逢った日の事は、今でも鮮明に覚えている。  青空の下で奏でられる音に、小学生ながらも涙を流した。  雲一つない空なのに、鮮やかな七色の虹がかかっているように感じた。  姉の香子(かこ)と、その時はまだ彼氏だった威弦(いづる)で見に行った、彼の従兄弟の大学の学園祭。  それが、珠華(しゅか)と涼音(すずと)の出逢い。
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