第一章 正体

2/2
前へ
/33ページ
次へ
自分は何者だろう。 少年は友達に聞こうと思った。しかし彼には「友達」 と呼べる人がいなかった。 だから、次に、家族に聞こうと思った。しかし、彼の「家族」という人はもういなくなっていた。 少年はばか騒ぎをしながら話している同世代の人間を見て考える   「自分は何者なんだろう」と そして、また疑問が生まれた、  「神はなぜこんな低俗な『人間』というものを作ったのだろう」  「なぜ自分は生まれてきたのか」  という疑問が 
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加