第二章 覚醒と神

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「キャー、(>_<)かわいいー。」 「これヤバくね。ホントヤバくない。マジヤベー。」 そんな声を聴きうるさいと思いながら1人本を読む。 あっ、自己紹介忘れてた。正直ダルいからやりたくないんだけど、 やらないと後々困るらしいからしておく、名前は坂原晴樹(さかはらはるき)私立の中高一貫校高波学園に通っている高校一年だ。今まで見ててわかると思うけど俺は自分で言いたくないが「ぼっち」だ。 しかも、悲しいことにこの学校は差別がひどい。成績が悪いやつやぼっちなやつはいじめや悪口を言われる。  「おい、クズ。こっち来いよ。虐めてやるから。」 そう言って俺の本を取り上げる。  「なにこれ。哲学書?ぼっちが勉強しても意味ないから。お前はただ俺たちのサンドバッグになればいいの。」  こんな感じで。虐めるのは大抵成績がいい奴か先生から好印象な生徒、後は、親が実力者な生徒。学校側は怪我なく外傷が残らないのを条件に黙認している。理由はこれによって成績優秀者のストレスが発散されればって思ってるからだ。困ったものだ。  「早く来いよ。ついに歩けなくなったか? 」 この学校で生きていくためには、誰よりも先に「大人」にならなくてはいけない。そし て、俺は他のやつより「大人」だと思っていた。  
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