空飛ぶ「スニーカーの神様」

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その時です。 足元に落ちているい1冊の本に気づいたのは。 それは金色の文字で『スニーカーノート』と題された本で、その下に「スニーカーの神様ーレジェンドたちー」とあります。 興味本位でぱらりとページをめくると、 『話してはいけない』『聞いてはならない』『知ろうとしてはいけない』 と最初のページに記されていました。 「な、何だこれは…いったい…!?」 背中に冷水を浴びたような恐怖が駆け抜けました。 ハッと我に返ると、自分を見つめる視線に気づいたのです。 それは靴紐で首をくくられるような、水虫菌が全身を侵すような、不気味で湿った視線でした。 私は慌てて家に逃げ帰ったのです。 そうして、いつもの小説投稿サイトを開くと、そこに「スニーカーの神様」なる祭りがありました。 そこに書かれた、おどろおどろしい話の数々。 私は指が震えるのも構わずに、貪るように呪われた話の数々を読んでいきました。 そこですべてを悟ったのです。 「私が見たのは…スニーカーの神様かもしれない」
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