episode1 2つの再会

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  3、  袴田雨音  私は、彼の顔を見て確信してしまった。  ──もしかして、彼なのかな…。医者が言ってた、私が唯一忘れた人って。  そうと決まったわけではないのに、なぜか申し訳なさが、一気に私の心に流れ込んだ。  だから、せめて今の状況を何とかしてあげなきゃ。  と、私は思った。  とっさに、スマホを出して、LINEを打った。  もちろん、宛先は梓と凜。  『さっきいた、2人も一緒にいる食べても大丈夫かな?』  私がそうメッセージを送ると、  『わかったー!じゃ、席5個確保しますっ!』  そう返事が来たから、私は動いた。 
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