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「あ、そうなんだー、よろしくね」
梓がそう言った。
凜は、恥ずかしそうに下を向いていた。
4、 渡瀬 涼
「お茶菓子まったり部?何その部活」
僕は思わず聞いてしまった。
すると、奏太も同じ気持ちだったらしく、
「そんな部活あったか?俺らの見た部活紹介の紙にはなかったぞ。そんな部」
そう聞いていた。
──ずいぶん、緩そうな部活。
僕の第一印象はそれだった。
奥から梓と凜が出てきた。
2人は、紅茶を持っていた。
「あー、来た」
雨音に気がついた梓が小走りにこちらへやってきた。
「ようこそ!お茶菓子まったりクラブ、通称『お茶会部』へ」
そう言いながら、さっき雨音と一緒にいた女子2人が笑いながら言った。
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