episode1 2つの再会

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 彼は、しょんぼりしているようだ。  僕は思った。  ──僕は、幼なじみの彼よりも雨音のことを知ってるんだ。と  雨音のことがたぶん、好きだから。  幼なじみよりも、彼女のことを知っているのは、嬉しかった。  僕は、たぶん同性に対しては性格が悪いのかもしれないとも、自覚しはじめていた。  
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