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episode209 お兄様の友達②
「和樹とは腐れ縁でね――時折こうして遊んでやるんだ」
「なるほど」
ジンは頭がいい。
椎名さんがあれこれ言う前に
一瞬で己の立場を悟ったみたいだった。
「やあ、僕のプラチナ」
「おう」
「こっちへ来てキスして」
そして
自分がどうすればよいのかも――。
ジンは早速
己のネクタイを解きながら
両手を縛られた僕の側へ来て
「生憎、髪は撫でてやれないけれど」
「構うもんか」
「ンッ……」
愛しげにゆっくりと口づける。
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