episode209 お兄様の友達②

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まさかこのタイミングで――。 「……何だって?」 そりゃ一旦 争点はずれる。 「和樹」 「……はい」 「どういうことだ?」 だけどそんなの ただの目くらまし。 「僕の結論から言えば――部外者が口出しできることじゃない。一度家族でしっかり話し合った方がいい問題だ」 「椎名さん、ズルいっ……!」 問題解決どころか。 「和樹――2人きりで話をする必要がありそうだな?」 「え、ええ……」 大きくなった火種が こちらへ移っただけ。 「ああ、そうしな。上手いマティーニが飲めるところへ行けよ」 不味いと酷評されたジンバックに眉をしかめつつ。 椎名涼介は手を振った。
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