恋をした『スニーカーの神様』

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少女は目を見開いて驚いた。 「……ありがとう」 はにかみ、顔を朱色に染めあげた時、突然ゴーン、ゴーンと何処からか大きな音が鳴り響き、彼女の身体が光りに包まれた。 「私もあなたが好き。だから嬉しい!本当にありがとう……凄く嬉しい!でも、……ごめんなさい、どうやら彼女が私を呼んでいるみたい」 時に俯きながらも彼女は必死に彼を見つめながら話しているが、段々彼女の姿が透き通っていく。 「何処へ行く!?」 彼は彼女の手を掴もうとしたが、すり抜けてしまい叶わなかった。 「……私は『ガラスの靴の妖精』。彼女が呼んでいるから行かないといけない。」 涙で震える声で別れを告げる彼女。 「嘆いてばかりいた毎日があなたのお陰で凄く楽しかった!……あなたのお陰で人を想う幸せを知れた」 「……ありがとう!『人の想いを繋げたい』って願っていた私の願いを叶えてくれて」 「……人と人の縁を、想いを、絆を繋ぐって凄く素敵な事ね」 涙を流しながら笑みを浮かべ、彼女は光りと共に消えてしまった。
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