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彼女に触れたくて伸ばした両手は空を切り、残された彼は悲しみにくれていた。
だが、彼女が言った『人と人の縁を、想いを、絆を繋ぐことは素敵』その言葉が彼を奮い立たせた。
彼は自ら荒れ狂う電波の中に身を寄せた。
そして今日もまた、白いスニーカーを履き、軽やかな足取りで誰かと誰かの想いを繋ぐ電波の郵便屋さんとして駆け回る。
「さぁて!今日はどんな便りを届けようかな?」
──────────────── お し ま い。
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