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念願かなって試験に受かったときは
みんなが喜んでくれたことを思い出す。
お母さんも速水さんも、
お姉ちゃんも諒介くんも、
真奈ちゃんも武史くんも…
ただおばあちゃんだけは、
「ほのかが仕事で何かあったらおばあちゃん生きていけないわ。」って
少し複雑な表情を浮かべたけど、
でも、
「決めた道で、一生懸命やりなさい。」って背中を押してくれた。
いろんな適性を見極めてからの配属だとは思うけど、
多分、面接のときに話した志願理由で私の配属は決まったと思う。
「ストーカーや、痴漢被害などの
被害者や被害者家族の気持ちに寄り添える警察官になりたい。」
それが私の一番の希望だったから。
専門学校で学べないような心理学なんかも、
お姉ちゃんから聞いて、通信制の大学で受講したりした。
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