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「気にしなくていいよ。冷やし中華…買ってくるか?
ほのちゃん好きだろ?」
くつろいでいた速水さんが立ち上がろうとする。
いや…3食のをまた買ってきて、私が食べたら、
後の2食分…どうするつもり?
お母さんも速水さんも冷やし中華嫌いじゃないのは知っているけど、
そんなに頻繁に食べて飽きたりしないの?と心配になる。
「いいよ。この前食べたし。適当にパンとかでもいいよ。」
キッチンに立ったお母さんに伝えるが、
お母さんはどうやらチャーハンでも作るんだろうか、
野菜を細かく切り始めている。
ぼちぼち自炊を考えないと…。
家ではばーちゃんに甘えて、ここではお母さんに甘えて…。
実家暮らしは便利だけど、家事全般が全くできない人になってしまう。
でも、まぁ…いいか。快適だし。
のんびりしながら、丸さんの対面に座り、
聞かれた問いをスルーした。
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