19/23

254人が本棚に入れています
本棚に追加
/94ページ
「一人目は専門学校の同級生で同期の奴だろー。 二人目は生活安全課の…やつだろー。 3人目は…研修先の…同期の人…」 つらつらと出てくる確かな情報に、 イラっとして、 「知香ちゃんに、この前巡視に行った時 飲み屋のねーちゃんの胸の谷間凝視していたって 言いつけてやる。」 出来上がったチャーハンを目の前に置いてもらった段階で、 それでも上司だし…知り合いの人だし…と 目をつむっていた案件を、たぶん一番知られたくないだろう 速水さんの前で落とす。 爆弾並でしょ?とニヤッと笑顔付きで。 「いやっ、それは、ちがーって。 マジ俺そんな見てないし。ってか見えただけだし… ってか、なんで?ほのちゃん全然俺のことなんて見てなかったじゃん。」 「いや…周りとか視野広くよく見ろって教えたの、 丸山先輩じゃないですかー(うふっ)」 チャーハンをもぐもぐしながら、上目使いで。 これやるとまるさんは一気にやられるの知ってる。 その光景を見て、 「マルーいい後輩持ったな。」って豪快に笑ってる速水さんは、 お母さんの横に行って洗い物の手伝いを始めた。
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

254人が本棚に入れています
本棚に追加