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「一人目は専門学校の同級生で同期の奴だろー。
二人目は生活安全課の…やつだろー。
3人目は…研修先の…同期の人…」
つらつらと出てくる確かな情報に、
イラっとして、
「知香ちゃんに、この前巡視に行った時
飲み屋のねーちゃんの胸の谷間凝視していたって
言いつけてやる。」
出来上がったチャーハンを目の前に置いてもらった段階で、
それでも上司だし…知り合いの人だし…と
目をつむっていた案件を、たぶん一番知られたくないだろう
速水さんの前で落とす。
爆弾並でしょ?とニヤッと笑顔付きで。
「いやっ、それは、ちがーって。
マジ俺そんな見てないし。ってか見えただけだし…
ってか、なんで?ほのちゃん全然俺のことなんて見てなかったじゃん。」
「いや…周りとか視野広くよく見ろって教えたの、
丸山先輩じゃないですかー(うふっ)」
チャーハンをもぐもぐしながら、上目使いで。
これやるとまるさんは一気にやられるの知ってる。
その光景を見て、
「マルーいい後輩持ったな。」って豪快に笑ってる速水さんは、
お母さんの横に行って洗い物の手伝いを始めた。
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