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恋愛に遠ざかっているとは思うけど、 恋愛に興味を持てないから仕方ないと思う。 好みの人は?と聞かれたら、 「速水さん」と答えている。 そうすると、みんなファザコンなの?とか、 へぇ…年上好きなんだね…と言われることが多い。 速水さんと言うのは、母親のパートナーだ。 身近で母親のことを見ていたら、 速水さんみたいな人が好みのタイプになるのは 当然だと思う。 背が高くて包容力があって、 若いころはさぞかしモテた雰囲気がプンプンする。。 理想の男性を描いたそのままの人だと私は思っている。 速水さんとお母さんは… ひょんな出会いがあって、お付き合いが始まった。 形は問わない…と、二人の中で決めていたお付き合いだったので、 なんとなく煮え切らないお付き合いが続いていたから、 結婚しないでずっと行くんだと思っていた。 けど色々なきっかけがあって、今は夫婦として歩み始め ようやく落ち着いた雰囲気が漂う夫婦になったと思う。 私の父親は、私が9歳くらいの頃、 お母さんと離婚した。 3組に一組が離婚する世の中、 その一組に入った夫婦が私たちの両親だったんだと思う。 離婚の渦中にあったその頃の事を思い出す。 どんよりした雰囲気と頭が痛かったことを思い出す。 離婚話の最中、よく頭が痛くて学校を休んだ。 精神的なものでしょう…と言われたけど、 頭は痛いのは事実だし、 どうしろっていうの?と、ふてくされたくなったのも覚えている。 どこにも気持ちのやり場がなかったんだろうな…と今になっては思うけど。 親の離婚が影響した…とは思いたくないけど、 恋愛のことを考えるとき、あの頃の頭痛を思い出してしまう。
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