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「そうだ。そんな話をしたかったんじゃなくて…」
菊池さんも松井さんを確認した途端、
話題を変えた。
なんだろう…？
「松さん。この前の件…、坂崎さんにお願いするっての、今話しても良いんじゃね？」
通り過ぎて行こうとしている松井さんが、
「んぁ？」
立ち止まるつもりは無かったのに、と言うような表情。
「お疲れ様です。」と挨拶だけはする。
「ほら、この前の捜査のさ…」
「あれは…坂崎さんじゃなくても良いだろ。」
「他にいねぇだろ。適任。」
「大体さ、危険が伴うから、違う方法考えようって
その話もあっただろ？」
二人での会話が始まったので、自分の持ち場に戻ろうとしたら
菊池さんに腕を捕まれる。
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