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そんなお母さんの背中を見て育ったせいか、
ずっと医療職に…と思っていたけど、
お母さんのパートナーだった速水さんが
ものすごくカッコよかったこともあって、
警察官になりたい。って、すんなり自分の心の中に根付いた。
お母さんと速水さんは不思議なご縁だと思う。
聞けば、お母さんの交通事故の対応職員だったそうだし、
お母さんの施設のご利用者さんが徘徊で、
警察で保護したときにお迎えに行ったときにお会いしたのも
速水さんだったそうだ。
そして、私たちがお父さんと面会の日。
待ち合わせ場所で、私達を送り出した後、
車の中で泣きはらしていたお母さんを見つけてくれたのも
速水さんだったそうだ。
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