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松井さんと二人で…と、
予定をすり合わせている。
自分の予定をどうしても潰したくない私は、
「夕方でも良いですかねぇ。」と呟く。
「え?もしかして何か予定有ったんですか?」
松井さんは基本職場では私にも敬語が多い。
松井さんがくだけて話す相手は丸さんくらいだ。
「はい…甥っ子の保育所の行事に行くつもりでした。
前回のは勤務で行けなかったんで…」
廉の保育所の行事に参加できるの楽しみにしていただけに
がっかりだ。
でも私たちがこの日に準備をして、そしたら何日に…とか
詳細がどんどんと詰まっていく様子に
『用事がある』なんて言えそうになかった。
松井さんは顎を触りながら困った顔をしている。
でもどうにもならないことはわかっている。
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