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「俺の車で行こう。
しずくさんの所に車置かせてもらって、
行事の間は俺…適当に時間潰してるから。
ゆっくり満足するまでしずくさんたちと時間過ごしても、
向こうの店だったら夜遅くまでやってるから心配ないし…」
そこまでしてもらって良いのかなぁ…と思っていると、
「捜査協力してもらうだけでこっちとしては有難いから、
気にしなくていいよ。でも…車で行く分出発は早くなっちゃうけど…」
松井さんはそう言って、
申し訳ないから…とか、一人で行きます…って言おうとした
私の次の言葉を消した。
何か…申し訳ないな…。
せっかくのお休み、松井さんに彼女がいたら
本当に申し訳ないと思う。
地元で買い物だったら1時間くらいで
『お疲れー』って終了できるのに。
それに、彼女だったら、仕事とはいえ
女子と二人で買い物に出かける彼氏なんて
腹立たしいだろうし…
そんなことに悩んでいても、
結局当日まで何度か断りを申し出たけど、
松井さんはどんなことを言っても快諾してくれず、
「坂崎さんはそんなこと気にしなくていいから…」と
少し不機嫌にしただけだった。
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