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「そしたら、おばーちゃん。行ってきまーす。
気を付けててね。帰り…遅くなるけど心配しないでね。
鍵持ってるからちゃんと戸締りしてね。」
いつものように玄関先で見送ってくれるおばあちゃんに声をかける。
「大丈夫。いってらっしゃい。
松井さん。すみませんね。ほのかのことお願いします。
ほのか…諒介くんとしずくによろしくね。
真奈ちゃんにも会えたらよろしく伝えてね。」
おばあちゃんはいつもみたいにニコニコして
私たちの車が見えなくなるくらいまで外で手を振ってくれていた。
松井さんはいつもの雰囲気で
「今日は自分の用事で、ほのかさん、お預かりします。
あんまり遅くならないうちに送るつもりですが渋滞で送れるようでしたら
都度連絡します。」
丁寧におばあちゃんに挨拶をしていた。
おばあちゃんは何気に松井さんの事を気に入っている。
ってか、速水さん経由で知り合った人たちのことは
みんな丁寧な人だねって好印象だ。
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