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車が静かに流れるように走る。
運転のうまい人だなぁ…と思う。
速水さんも諒介くんも上手だと思う。
武くんは上手だと思うけど、あんまり車を乗らない分
少しドキドキする運転をする時がある。
「運転…上手…ですね。」
仕事中で話しかければいいのか、
速水さんの家で話すみたいに話せばいいのか迷っていたら
変な間が開いた。
「普通でいいよ。俺も普通に話すから…」
クスッと小さく笑って話してくれた。
「早かったから、寝ててもいいよ。
しずくさんの所、速水さんに聞いてあるから、
ナビで行けるよ。」
いやいやいや。
運転させて横で寝るなんて申し訳なさすぎる。
「一人で静かに運転していたいなら黙っているから大丈夫です。」
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