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「良いんですか?助かります。」
松井さんと諒介くんの会話を少し遠くで聞きながら、
「夕飯、家で食べていけば?」
お姉ちゃんが提案してくれるけど、
おばあちゃんが、何となく待っている気がして、
「早めに決めて戻るよ。ばあちゃんきっと心配するし。」
最近、『年には勝てない』って、
昔みたいに動けなくなったって
嘆いているばあちゃんの事が頭を過った。
「ほのかが一番ばあちゃんに優しいよね。
いつもほのかに任せっぱなしでごめんね。」
お姉ちゃんだって、ばあちゃんに優しいことは知ってる。
ちょいちょい休みだって言えば、
廉と二人でおばあちゃんに会いに来ている。
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