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女子ってすごいんだね。
そう呟きたくなるほど、キラキラした洋服がいっぱいだった。
そんなお店を知っている松井さんは、
普段から彼女とこんなふうに買い物をして過ごしているんだろうなぁと、
私の知らない一面を勝手に想像する。
今日は仕事の一連で、こうして二人でいるだけなので許してください。と、
空想の松井さん彼女に、心の中でそっと謝る。
色々なお店を見すぎて、どんなのを選んだらいいのかわからなくなる。
適当に松井さんに選んでいただいて、
当日やり過ごしたいと、思い始めていると、
「ごめんね。こんな買い物。それも相手が俺で、」
少し苦い顔をして、エスカレーター1段上に乗っていた松井さんが振り向きながら呟いた。
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