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「じゃ、私はこのミルクレープと紅茶で。」
松井さんに伝えると、
「了解。そしたら俺は、このパスタとコーヒーで良いかな。」
って呟いたあとで、店員さんを呼んで、オーダーしてくれた。
店員さんも、松井さんをチラッと見たあとで、
すごいニッコリして、そのすぐ後に私を見て、
彼女連れかよみたいな雰囲気だったけど、
残念。彼女じゃないし、ガッツリ仕事の延長です。って心のなかで呟いた。
通りすがりでチラチラ見ていた人たちも、
彼女連れかー。みたいな雰囲気あったし、
何なら『えー。こんなショボい彼女なの?』みたいな視線もいくつかあったし、
かっこいい彼氏を持つとこんなふうに苦労が増えるんだなぁーって、
疑似デートで、痛感した。
やっぱり私には恋愛は不向きかも、と思いながら、
オーダーした品物が届くまで、ぼんやりとしていた。
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