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「わざわざ良かったのに…」
速水さんのお家に寄って手土産を渡す。
「夕飯は?」って心配してくれたお母さんに、
「ばーちゃん心配しているから、帰る。」と話すと、
お母さんは心配性のおばあちゃんを思い出してか、
クスッと笑って
「そうしてやって。ごめんね。」って笑っていた。
「今度買ってきた洋服着て遊びに来てくれよな。」
速水さんに雑に頭を撫でられて、なんだか照れくさい。
「えー。恥ずかしいからダメー。」
「なんだよー。足とかめっちゃ出す服だったら、
俺、心配でいられないかも…」
お父さんみたいな心配をしてくれる速水さんの気持ちが嬉しかった。
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