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ピヨンッてメールがきた。
「あ、来た。このテレビ生だよね。
車乗ってすぐメールしたのかな。雅臣氏。」
僕の言葉に和希は……
「ちょっ、メール……」
はいはい。本当、心配してるよ。
“優希君、心配かけてごめんなさい。
テレビで報道されたんですね。
僕は無実ですから。またお家にお邪魔したいな。”
……雅臣氏も無難だ。
和希はふぅーんってつまらなそう。
「何?気になるの?
なら夕飯持っていけば??」
僕をみて和希は“え?”って何その、顔!
何歳だよ!
好きならそれくらいしたらいいのに!
「あ、いや、そんな……」
「仕方ないな。」
“和希が夕飯多目に作ったよ。持っていこうか?”
自然だ、すごい!僕!
和希を見れば?を散りばめてる。
“そ、そんな悪いです…いいんですか?”
「どっちだよ!」
いきなりスマホに突っ込む弟を眉を寄せて見つめる兄にガッカリだ。
なぜ、こんなに素直じゃないのか。
不安は恋愛にはつきものでしょ?知らないけど。でもどんな要素も恋のスパイスだと言うことを僕は声を大にして言いたい!
ま、経験値はゼロなんだけど。
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