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「須泉さん、すみません。そこのビルです。」
「あ、山城さん、いますね。」
須泉弁護士の車で送ってもらう途中、優希君とのメールのやり取りで和希さんに会える事になった。
仕向けてしまったのは間違いなく僕です。
でも会いたくて仕方ない。
四六時中そばにいたい。
狂ってはいないけど、和希さん中毒なのは否定しません。
なんだか荷物が多いですね、和希さん。
隣のビルを指定したのは跡をつけられてるかもしれないから。和希さんの家はバレてるかもしれないけど、さすがに家に侵入するのは向こうもリスクがあるのかも。
僕を張り込んでも何もならないのに。
権利書もおばあちゃんも見つけられないよ。
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