秘められた思い

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須泉さんは僕達がエレベーターに入るまで見守ってくれてました。 でも特に跡はつけられていなかった様です。 僕は和希さんの持ってきてくれた食材をてにしていたので和希さんが合鍵を使ってくれました。 「こんなに早く使うとはな……」 しっかり聞こえました。 「いつでも使って下さい。大歓迎ですから。」 「……分かった。」 家に帰って和希さんがいて最高に幸せなんですけど! 自分の状況があまり良くないのはわかるけど滅入ってばかりもいられません。 僕は何もしていませんし、今の立場なんてなくなっても良い。 というか、家から持ってきたんですか? エプロン…… え、後ろからアレコレしたいって願望が。 「雅臣ー。これっ……うわっ!」 「あっ!すまません。」 後ろにいたから驚かれました。 「……この鍋使うぞ?」 「はい。お好きに……」 人間、食欲と性欲って比例するんでしょうか。 「……んっ。雅臣……」 「ペロッ……良い匂い……」 和希さんの腰を後ろから抱き締めて首筋舐めちゃいました。 「雅お……んっ……」 「邪魔ですよね。キスしたら。」 「別に。フライングの常習犯って事は確かだな。」 あ、そうですよね。 「すみません。」 「別にいいけど。俺も常習犯ってだけ。」 え。 パチリと目が合えばお互いの唇を食べるようにキスしてしまいまさした。 「……んっ、ごはんは?」 「……食べたいです……んん……」 ガバッと離されてしまいました。 「なら食べろ!……と、泊まらせてもらう。」 「ではデザートは後からですね。」 もう体は反応してるけど食べなければ。 僕、よく食べるんです。 「デザートは……用意してない。」 って赤面してる和希さん。 「可愛すぎるんですよ、本当に。あなたは。」
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