秘められた思い

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*** 髪の毛、体を洗って風呂に浸かる。 はぁ。気持ちいい。 それにしても2日連続で外泊するとは。 優希は俺が夜にいない生活に慣れすぎてしまったのかもしれない。 でも高三だしな、俺も優希もお互いを大事に思っているけど執着しすぎてないのが良かったりするのかもな、そう都合よく解釈することにした。 カチャ……あっ…… 「おじゃまします。」 ふっ。お前んちの風呂だろうが。 彫刻のような腹筋が目に入りそうになって顔を反らした。 まだ昨日の夜の記憶が鮮明だ。あの体に何度も触れた。 触れたら顔が、体が熱くなった。 でも今、この関係はなんだ? 付き合いを申し込むとは言われたものの、それっていつだ? 今、雅臣はそれところではないことは世間の人も知ってるほど顔が全国区だ。 そんな奴が目の前で髪の毛を洗っている。 黒髪だけど少し癖ッ毛で濡れるとストレートになって色気が増す雅臣。 優希の家庭教師みたいな事をしている時、俺はスナックにいたけど、雅臣が店に来るのを待ってた。 無意識のつもりが、完全に待っていた。 この人たらしに完全に心を奪われている。 はぁ。 今の関係がダラダラ続いて申し込まれもしなかったら…… 俺から言う勇気はあるんだろうか。 「何考えてます??」 あっ。雅臣が浴槽に入ってきた。 男二人入ってもくっつけば平気って…… 広いな、本当に。嫌みか。 雅臣は俺の背後に座って後ろから支えられる。 「お、お前、平気なのか?」 「何がです?」 この関係もだし 「聴取。もう終わりか?」 俺の質問に雅臣は首を横に振る。
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