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「でもニートでさすがに交際を申し込めませんから。そこは働き口を探します。
和希さんにどんな特別な方法でするか考えます。」
バカか。
そんなん考えるなら今の状況をなんとする方法を考えたらいいのに。
「そういうのはいいから。
俺はお前の気が変わらなければいいし。」
「分かりました。
では無難にバラの花束を持って伺います。」
……バラ?キザな奴。
今までもそうやってきたんだろうか。
頭に過る不安はこいつを好きだから。
「ちなみに花束あげたことも装飾品をプレゼントしたことないですよ、僕。
和希さんにだけそうしたいって思いました。
失いたくないって思える人に出会えて幸せです、僕。」
ほら。雅臣は俺の不安をすぐに消してくれる言葉をくれる。
計算ではない。
本心だと信じてる。
「知らないからな。
別れてやれないってなっても。」
「そんな事考えてもいませんよ。
僕、本気の恋をしてますからね。」
どうだかなって言ってしまいそうになったけどやめた。
本気を拒みたくない。
雅臣をさ諦めたくないくらい好きだ。
「じゃ、考えるなよ。」
「はいっ!和希さん…あのもう出ましょう。」
そうだな。長く入れて満足だ。
「あ、和希さん歯ブラシ置いていって下さいね!」
完全に楽しんでるな、こいつ。
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