バラの花束をあなたに

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お礼を伝えて帰ろうとリビングへ向かうと… 「うわっ!!」 優希の驚いた声にアッキーさんが振り向く。 ……埃をかぶったアッキーさん。 「な、なんでこんな綺麗な部屋でそんなに埃かぶるんです?」 「徹底的にと思って張り切ったらこうなったんだよ、ぎゃはは!」 わら、笑ってる… 優希はアッキーの埃をみてウズウズしたのか手伝います!って…え?本気か? 「優希君!君はスーパー救世主だね!」 優希は掃除が得意とはいえ、最近はなんだか掃除好きになってきている。 「アッキーさん、上から埃を叩かないと!下に落ちるから。」 「確かにメイちゃんは上から掃除するかさも。」 メイちゃん? 「あ、俺のハニーね。メリッサ。」 …なるほど。なるほどってなるか? もうこの人はなんでもアリだったんだ。 俺は掃除はそこまで得意じゃないからどうしようと思ったけど。 「あ!そういえば雅臣、帰ってくるからさ、下で待っててあげたら?ふふ」 …ふふってさ。優希も隣でニヤつくな。 忍者がうつるぞ。 「和希、いいよ。今日は宿題多くないし、ごはん作っておいでよ。」 …合鍵はあるし。 食材もある。むしろ、使わないとダメにしてしまう。 「え?じゃ、みんなで食べようよ!帰りは車で送るよ!俺はお酒飲まないから。」 それはありがたいと雅臣の階に下りる事にした。 魚は使おう。処理は済んでるけど早めにたべてしまいたい。
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