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「ふぅ。お疲れさまでした。雅臣社長、お疲れのところ戻ってきて頂いて…」
須泉さんに感謝を言われる。
「いえ。一応、社長ですし。
それにしてもこれからも報道は過熱するんでしょうか。」
「早く火消しする方法は会長と繋がっていた人達の確保とその証拠集めって感じですかね。僕も協力を求められると思います。」
そうだ。
和希さんの店をあんなにしたなら他も脅されている人達がいたかもしれない。
親父は自ら自首した。
覚悟したって事なんだろう。
「さ、明日も会議やらなんやらに追われます、帰りましょう。」
「はい。」
――――――――
なんとかバレずに帰ってこれたと思う。
後でおばあちゃんのところへ行こうかな。
あー和希さんに会いたいです。
10階に上がるとすぐにキッチンから良い匂いがする。
あ、会えました。大好きな和希さん。
エプロンをしている和希さんにそっと近づいてもいいですかね?
包丁を使ってるから危ないのでゆっくり…。
エプロンの隙間に手を入れて腰を抱く。
「ぁ……おかえり。」
優しい声に疲れがなくなる。
「ただいまです。」
振り向いたままの和希さんの唇をすぐに奪う。
「ん……雅…ぁ…」
そんな声出されると困ります。
和希さんはすでに包丁を離してキスに専念してくれてます。
和希さんの電話がなった。
「…ん…アッキーさんだ、出なきゃ」
明正兄さん?
仲良くなりすぎじゃないです?
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