バラの花束をあなたに

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「それより雅臣…どうした?こんな時間に」 「あ、やっぱおかしいですよね。実は…社長解任されまして…」 は? ま、まぁそうだよな。連帯責任?ってやつか? 「無職?」 「はい…」 「だからバラなしか。」 「バラ?渡せませんて!再就職するまで!」 出た。 こうやって俺はバラを貰えずひたすら待つのか。 「なら…俺が渡そうか?」 「え………!!!」 嬉しそうにすんなよ! 「いいって。いくらでも待つし。」 「和希さん…」 「そ、それくらい大事なの、おま…雅臣の事は。」 珍しく素直に言ってみたぞ!ってドヤ顔で雅臣を見て…。 素直に言うのも悪くないなと思った。 雅臣が赤面していていたから。 その顔がどこかセクシーで好きな表情だった。 「和希さん…可愛い…」 ってやっぱり視力はイカれてるとは思うけどな!
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