バラの花束をあなたに

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*** 「バラを…26本下さい。」 和希さんの年の数だけのバラの花束ってキザでしょうか。 いえ、しかし!長いこと待ってもらったんです。気持ちを伝えたい。 再就職は意外な形で決まった。 まさかあの人が買収するなんて。 でも会社の評判はがた落ちで売り上げも落ち込んでいた。 社長解任って言っても自分だけ逃げるようで嫌だった。 責任をとるっていうなら何の肩書きもいらないから他の社員と会社を立て直すのに尽力したかったですしね。 でもこれでやっと和希さんに会いに行けます!連日のミーティングでヘトヘトですけど、会えると思うと気持ちが浮かぶくらい軽くなりますっ! 僕は出来た花束を持って山城家へ向かった。
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