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「雅臣、動けないって。」
「しばらく充電が必要です。」
さっきからソファーで雅臣が俺を抱き締めてる。
疲れているのか?
無理しなくても良かったのに。
それでも嬉しい。
目が合えばキスをする。
さっきからずっとコレ。
まだ夕方だ。
「あ、優希君は?」
「ん?おー善人んち。」
ふーんと雅臣は残念がっている。
「と、泊まりでいないから…雅臣、泊まっていけば?」
そう切り出すと
「いても泊まらせてもらうつもりでした!」
あーそうですか。
「でも優希君がいないのなら遠慮しなくていいですよね。」
その優しい笑みが狼に変わると思うとゾクリッとした。
もう3週間は触れていない。
「あーもう和希さん、抱きたいです!」
「お、お前、直球だな」
でもこの素直に伝えてくれるのがいい。
「じゃ、夕飯の支度前だから…ほどほどにします。」
絶対、嘘だ。
顔に無理かもですって書いてある!
「……」
「あ、なんかバレてますよね。
久々で理性保てるかな。」
ほら。この素直さが良い。
俺は雅臣の手をひいてシャワーを浴びに向かった。
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