バラの花束をあなたに

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*** 「雅臣、動けないって。」 「しばらく充電が必要です。」 さっきからソファーで雅臣が俺を抱き締めてる。 疲れているのか? 無理しなくても良かったのに。 それでも嬉しい。 目が合えばキスをする。 さっきからずっとコレ。 まだ夕方だ。 「あ、優希君は?」 「ん?おー善人んち。」 ふーんと雅臣は残念がっている。 「と、泊まりでいないから…雅臣、泊まっていけば?」 そう切り出すと 「いても泊まらせてもらうつもりでした!」 あーそうですか。 「でも優希君がいないのなら遠慮しなくていいですよね。」 その優しい笑みが狼に変わると思うとゾクリッとした。 もう3週間は触れていない。 「あーもう和希さん、抱きたいです!」 「お、お前、直球だな」 でもこの素直に伝えてくれるのがいい。 「じゃ、夕飯の支度前だから…ほどほどにします。」 絶対、嘘だ。 顔に無理かもですって書いてある! 「……」 「あ、なんかバレてますよね。 久々で理性保てるかな。」 ほら。この素直さが良い。 俺は雅臣の手をひいてシャワーを浴びに向かった。
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