バラの花束をあなたに

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「優希ってさ、なんかめちゃ可愛いよ。」 はぁ?んーまぁ美人な和希とは違って可愛い系かもだけど。 可愛い系って何? 「そ、それはありがと。 だから善人と同じ大学を目指すの。」 推薦でほぼ善人はそこで決定している。 僕は受験するけど。 善人の通うと思われる大学はスポーツ医師を目指す学生には人気だ。 ってほとんどがスポーツ選手というかプロを目指す人が多いんだけどね。 「マジ!?楽しみすぎ!」 「善人は僕のどこが好きなの?」 「んー見た目。性格。」 「いつから?」 「今年に入ってからかな。2月には確実だったけど…」 ふぅーん。浅いじゃん。 全然、片想いが浅いじゃん。 「…」 「いや!そんな目で見て!優希はいつ?」 えーと。 さっき? あさーい! 「…さ、さぁー」 「えぇー。」 いや、不満そうな顔されても。 昔から近くにいたし。 「近すぎて見えなかったってだけだよ。 恋愛経験ゼロだけど。 善人以外、誰もカッコよくないし。」 「大学行ったらうじゃうじゃいる!」 うーん。 でも好きとかならないと思うけど。
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