バラの花束をあなたに

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*** 「家具決めました。はい。ありがとうございます。」 如月さんにお礼を伝えて切ろうとしたら 「あ、雅臣君。元気?」 そう聞かれて 「え?あ、はい。なんでです?」 如月さんはくくくっと電話越しで笑っている。 「はぁー。コノミがさ。言ってたんだよ。雅臣お兄さんはあんまりしゃべらなくてつまんない!ってははは!!!」 は? 雅臣が話さなかった?? 「はは!雅臣君に悪いことしたね。 謝っておいて。 彼は子供が得意じゃないかもしれないからさ。」 雅臣が?子供得意じゃない? 「コノミより先に寝ちゃったらしいんだよ。クククッ。はぁーお腹いたい。」 ……まずい。 2週間勘違いしてた。 雅臣を避けまくっていた。 気持ちをなんとか落ち着かせないとって。 でも実際、雅臣は楽しくなかったのか? 本人にちゃんと聞かないと。 俺は諦めるくせが身に付いてるのか? 急いで電話をかける。 雅臣に会いたい。
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