バラの花束をあなたに

40/40

429人が本棚に入れています
本棚に追加
/227ページ
ピンポーン。 ん?雅臣に電話をかけて… 「和希さーん!!」 雅臣っ?! ドアを開ければ雅臣がいた。 どこをどう走ったのか肩で息をしている。 「なっ!?何?どうしたんだ?」 「はぁ…はぁ…僕の事、避けてましたよね??」 いきなり言われて申し訳ない気分になる。 「あー…んー。ごめん。」 「え、素直すぎて可愛いですね…はぁ。 和希さん、僕はそう簡単に別れませんからね!」 雅臣の言葉に安堵して雅臣の胸に収まる。 安心する。 「ごめん。本当に。一週間前にバラもらったばかりなのにな。」 「…はい。これ…」 雅臣は1本のバラをくれた。 「ん?バラ?」 「和希さんか不安になったり何かを諦めそうになったらいつでもバラを送ります。 永遠の愛をあなたに誓います。」 バラなんかなくても雅臣がいてくれてら俺はもう大丈夫だ。 でも雅臣からもらえるバラが増えるのも嬉しい。 「ありがとう。雅臣、勝手に勘違いしたのは俺だから。」 「やっぱり。…僕、子供か苦手な残念な大人なんです。和希さん、離れないで…」 ぎゅっと抱きしめられてバラの香りがした。 「分かった。約束する。」 「ちなみに…今日は優希君は?」 「ん?善人とデート。泊まり。」 そう言ったらすぐに手を引かれて俺の部屋に導かれる。 「今日は和希さんが勘違いしたからお仕置きセックスです。」 は? 雅臣ってなんでも素直に言うんだな。 「あんまり痛いのは…」 俺の言葉に 「か、和希さん…本当に勘弁してくださいよ…いつも以上に甘いのをしましょう。」 そう言ってキスされて倒された。 甘いのはお仕置きにはならないと思うけど…。 それでも楽しみにしてる俺はちょっと変態かもしれない。
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

429人が本棚に入れています
本棚に追加