僕と兄貴と彼の話。

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「…雅臣?本当に手伝ってもらいたいんだけど?」 「キスひとつでいくらでもお手伝いします。」 なんて言ったら和希さんてば本当にキスしてくれました。 言ってみるものです!! 「バカ。…外にいる人達にお茶出してくれ。暑いだろ?」 「はーい!…続きは近々って事で。」 そう言えば、和希さんは眉を八の字にしましたけど“分かった”って言ってくれました。 た、たまらなく可愛いんですけど!! 大きな釜の中のご飯を混ぜてる和希さんの頬がピンクで吸い付きたくなりますね。 そう言えば… 「和希さん、休憩室は残したんですね。」 少しの間だけだけど、きよちゃんに変身する為に使っていた3畳ほどの個室。 「…なぁ。雅臣。 俺、1ヶ月に1度くらいはきよでスナックやろうかなって…」 はぁ!? そ、そうなんですか? まぁ確かにファンは多かったですけど。 レトロな店だし、ソファ席も残した。 「ま、雅臣が嫌ならしないけど。」 「分かりました。なら僕もその日は手伝います。」 和希さんはくすっと笑ってます。
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