僕と兄貴と彼の話。

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店はオープンと同時に満席になりました。 ってスナックの常連さんや近所の人達。 和希さんもとっても嬉しそうです! 「んー!!この味な!待ってたぞー!」 てらさん、クロさん、まるさんも揃って頬張ってます。 って僕も夢中で食べちゃいますけど、働いてる和希さんはキラキラしていて… 美人です、本当に。 「ねぇ!お店の人、カッコよくない?」 「やばいよね!私、一人でも来ちゃいそうー!」 はぁ!?ソファ席の女子が騒いでますね。 和希さんは僕のですから! 「…雅臣。ライバルだらけだな!」 「はい?敵ではありませんよ。」 なんて言ってますけど、和希さん美人ですからね… 心配です!! 「雅臣?おかわりは?」 でもほら。和希さんの笑顔は僕のもの。 「はいっ!頂きます!」 にしてもなんでこんなに人気なのか。 宣伝してないはず… 「いやぁー如月さんが雑誌でオススメの定食屋にきよを紹介したからね、すごいね!」 なんですと!? 如月さん、やりますね… 和希さんを見ると僕と目が合って、笑顔を向けてくれました。 はぁーなんて素敵なんでしょう。 嫉妬なんて時間の無駄ですね。 「雅臣、悪いな。」 「いえ。予定ないですから。」 土曜日にオープンしたので僕は休みでしたし。 優希君は善人君と大学へ見学しに行っているので頼まれましたしね。 たくさんのお皿を二人で洗う。 初営業はなかなかの盛況っぷりでした。 僕、ほぼお皿洗ってましたから。
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