僕と兄貴と彼の話。

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それから夏休みに入り、善人は水泳の帰りに店に来てバイトに入り出した。 僕は家や店のバックルームで勉強したりそれなりに受験生っぽく過ごした。 善人は休憩になればご飯を運んでくれて一緒に食べたり。 雅臣氏はほぼ毎日来るし。 ま、和希は嬉しそうだ。 ぎこちなかった善人が食材を切る音も最近はリズミカルになって嬉しくなる。 そして、ついに…… お店の常連さんが楽しみにしていた日が訪れた。 「じゃ、あがりまーす。優希、早く帰ろ!帰ろっ!」 「あー善人君、やっらしーですねぇー」 雅臣氏の突っ込みに善人は何が?って顔してるけど、バカか! ただ泊まるだけだろ!って実は僕も楽しみにしちゃってけどね。 「じゃ、和希。帰るね!雅臣氏、宜しくお願いします。」 「和希さんは僕が守ります!!!」 …何も起きないってのって和希は3畳のバックルームに入っていった。
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