僕と兄貴と彼の話。

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如月さんも来店してくれた。 雅臣は少し警戒していたけど、そんな様子も如月さんは楽しそうにしている。 「あ、カラオケありますよ?」 食堂では使わないけれどこっそり壁収納に収めてもらっていた。 「おお!いいねぇー!じゃ誰かー」 てらさんは楽しそうにカラオケ好きの常連さんにマイクを渡す。 楽しい時間はあっという間に過ぎるもので気付けば2時なる。 「またやるときは言ってな!来るからさ、きよちゃん!」 「じゃまた月曜の昼に食べに来るよー」 そう言ってみんな帰宅していく。 俺は戸締まりをして片付ける。 雅臣は少し酔ってはいるけれど手伝ってくれた。 「雅臣?眠たいだろ?先に帰っていいんだぞ?うちの鍵渡そうか?」 雅臣にそう言えば 「和希さんといます。だって家で何が起こってるか…僕ひとりは嫌ですよー」 あ、今夜は善人が泊まってるんだ。 と、言えどもさすがに2時だ。 寝てるとは思うけど…
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