僕と兄貴と彼の話。

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部屋に戻れば雅臣もTシャツに短パン姿。 「雅臣、狭くないか?」 雅臣は足を伸ばして寝たらギリギリだ。 その姿に笑いそうになる。 「狭いですね、くっついて寝ましょう。 ここであれこれはさすがに…」 そりゃそうだ。 この部屋では優希も勉強するし、善人だって休憩する。 さすがに…さすがにな。 「寝るぞ。」 「あー明日の昼まで我慢します!」 雅臣に抱き締められて眠りに入る。 明日の昼?? 優希も善人も家にいるかもしれない。 頭では冷静に考えたつもりでもさすがに深夜まで働いて疲れたのかすぐに眠りに落ちた。 「……和希さん、寝顔もきれいですね。」 雅臣の言葉は俺には聞こえなかった。
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