僕と兄貴と彼の話。

18/26

429人が本棚に入れています
本棚に追加
/227ページ
次の日、9時に起きた。 んー!!と伸びをして隣をみたら雅臣はすでに起きていてパッチリ目が合う。 「…ん……おはよ」 一応、挨拶をする。 「おはようございます。和希さんの寝顔に見惚れてました。」 ……朝からそんな台詞が言えるとはな。 「…んー風呂入りたい。」 「さ!帰りましょう!」 雅臣はなぜか張り切っている。 朝から元気な奴だ。 隣のマンションへ帰ると善人が朝食を用意してくれていたらしい。 “おはよう! 和希兄ちゃんと雅臣氏の朝食だよ! 俺と優希は図書館で勉強してくるよ! 夕方には優希は帰るからね!” 帰宅時間まで知らせてくれている。 な、なんかすごい出来すぎてる様な気もする。 「善人、なんかすごいな。」 「え?…そうですか?今、お風呂溜めてますからね。」 まさか。 「雅臣、何か言ったのか??」 雅臣は目を少し見開いた。 …こいつか。 「いえ。ただ、今朝起きた時にメッセージを送っただけですよ。 今日のご予定は?って。」 ふぅーん。 まぁ、あの二人なりに気を利かせてくれたのかもな。 ま、いっか。 ありがたく頂くかな。 って、雅臣はすでにサンドウィッチ食べてるけど。 「コーヒーか紅茶入れるぞ。」 「…!!では、紅茶を頂きます!」 二人でのんびり朝食を食べてのんびりお風呂に浸かった。 雅臣は髪の毛を洗ってくれたり、なんか甘やかされた。 「自分で出来るぞ?」 「和希さん、これから運動するので今のうちにゆっくりしてください。」 ……簡単にこれからすることが想像できた。 ぶっちゃけると俺も望んでいる。 なんせ、久々なんだ。
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

429人が本棚に入れています
本棚に追加