僕と兄貴と彼の話。

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結局、雅臣の誘惑には敵わなくて身体を繋げる。 そして果てて寝てしまった。 でも体はキレイで隣で気持ち良さそうに寝ているコイツが世話してくれたんだろう。 雅臣の胸に顔を埋めると無意識でも俺を抱き締めてくれる。 こんなにも満たされる気持ちになる。 俺に我慢しなくて良いと教えてくれているようで嬉しい。 もう14時だ。 おなかも空いてきてし、昼でも作ろうかな。 俺と雅臣はまだ始まったばかりだ。 それでも雅臣の寝顔を見て思う。 俺はコイツといたら幸せだ。 腰が少し重たいのも幸せだと思えるんだからな。 寝ている雅臣の前髪に触れる。 「……何が食べたいんだ??」 聞いても返事は寝息だけ。 そんな熟睡するほど疲れるセックスをしなければ良いのにと思いつつも求められたのが嬉しい。 さ、あと二時間で優希が帰ってくるかもしれない。 起き上がろうとしたら右腕を優しく引っ張られベッドに寝転んでしまった。 「うわっ!雅臣!!」 「んー。あと3分だけ一緒に寝ましょう。そしたら一緒にランチつくりましょ。」 仕方ないなって雅臣にくっくいて目を閉じる。 あと少しだけ。 もう少しだけ。 「雅臣…」 「…はい?……」 3分経っただろう。
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