番外編*僕と彼の新生活

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こうして優希君は家を出て行きました。 「で、雅臣の荷物はこれだけ?」 部屋に戻って和希さんが僕の荷物を見て言いました。 段ボール、5箱。 これが僕のすべてです。 「家具は備え付けのを使ってましたし、本はタブレットで読んでますし、主に祖母のお皿と服ですね。」 服はスーツばかり。 実はファッションには疎くてシンプルなものしか持っていないんですよね。 それも数着のみ。 「そっか。じゃ、優希の部屋のクローゼットに収まるな。すぐやるか、手伝う。」 「はい。お願いします!!」 僕の荷物は昨日の夜に送らせてもらっていた。僕自身も昨日ここへ泊まらさてもらった。 「あ、住民票は??」 「月曜にでも行ってきます。」 そっか。と和希さんはプイッと顔を反らして段ボールを開けてます。 あー可愛いです。絶対に照れてます。 そうですよ、和希さん。僕は今日からここの住人です! 夢のようなめくるめく同棲の世界です。 「今夜は初夜です!」 「はぁっ!?」 あ、つい声に出して言ってしまいましたけど後悔はしてません。 和希さんの赤面する顔をしっかり見れましたから。 そんな顔して…お昼ですけど、襲いますよ?昨日の夜、我慢したんですからね。
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