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ちょうど1年ほど前に出会った日からきっと恋をしていました。
気付いてしっくりしたことなんてなかったんです。
というか女性が恋愛対象でしたし。
でも違ったんです。本当に人を愛するというのは性別さえ越えていくんですね。
こんなすがすがしい日曜日…
……ん???
昨日は全く気にもしなかったんですけど、こんなファイルありましたっけ?
なぜ気付かなかったのでしょう。
優希君の忘れ物かな?
カウンターに置かれたファイル。
人のものを勝手に見るのはいけません。
僕はそのファイルを持ってベッドで寛いでいる…いや、腰を休めている和希さんのところへ向かいました。
でも持った瞬間、パラッと中身が落ちてしまいました。
あ、ちゃんと留めてなかったんですね。
拾って知ってしまいました。
こ、これは……
「…ま、雅臣…」
愛しい人の声が上から聞こえて顔を上げました。
「和希さん…これは……」
和希さんはうーんと困ったように腕を組んでます。
「考え中なんだよ。」
「へぇー。新しいバイトを入れるんですか…」
僕が見たのは履歴書でした。
……だ、誰です?このイケメンさんは!!
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